インテリアコーディネーター試験は何が出る?試験内容と対策の基本
インテリアコーディネーター試験は、住まいやインテリアに関する知識と、要望に応じて空間を提案する力を確認する試験です。一次試験では幅広い知識、二次試験ではプレゼンテーションと論文による提案力が問われます。
受験資格や試験方式、費用、合格後の登録手続きは、年度によって案内が変わることがあります。2026年度の概要を基準に、試験の全体像と準備の考え方を確認していきましょう。
- 一次試験は年齢や学歴などを問わず受験でき、二次試験には過去3年以内の一次試験合格が必要
- 一次試験は知識の確認、二次試験は提案を表現する実技として役割が異なる
- 合格後に協会へ資格者登録すると、称号と資格証が付与される

インテリアコーディネーター試験とは?最初に知っておきたい基本
インテリアコーディネーター試験は、公益社団法人インテリア産業協会が実施しています。一次試験と二次試験の両方に合格したうえで協会へ資格者登録をすると、「インテリアコーディネーター」の称号と資格証が付与されます。
2026年度の一次試験は、年齢・性別・国籍・学歴・職業・経験を問わず受験できます。二次試験を受けるには、過去3年以内に一次試験へ合格していることが必要です。
つまり、試験に合格した時点で直ちに資格証が付与される仕組みではありません。受験から登録までを一つの流れとして把握しておくと、手続きの見落としを防ぎやすくなります。
試験の構成と出題範囲を押さえる
試験は、知識を確認する一次試験と、提案内容を表現する二次試験に分かれます。2026年度の概要では、一次試験はCBT方式、二次試験は筆記式で実施されます。主な違いは次のとおりです。
- 一次試験は120分・全36問で、解答選択式。全国47都道府県のテストセンターで受験する
- 一次試験の範囲は、職能の背景・仕事、インテリア史、計画、関連エレメント、構造・構法・仕上げ、環境・設備、表現、法規・規格・制度など9項目
- 二次試験は180分で、プレゼンテーションと論文によるインテリア計画の提案を行う
- 2026年度の二次試験は実技2課題で、試験地は12地域。課題内容は年度により異なる
- 2026年度から、プレゼンテーション課題のテーマは11月中旬にマイページで事前公表予定。ただし、論文課題のテーマは事前公表されない

受験するか迷ったときの判断基準
受験するかどうかは、知識を得たい目的と、学習にかけられる時間を分けて考えると判断しやすくなります。住空間の提案に関心があり、素材や設備、法規まで体系的に学びたい人には、幅広い分野を整理する機会になります。
一方、資格だけで就職や採用が決まるわけではありません。公的な職業情報でも、入職に特定の学歴や資格は必要とされない一方、資格が就職で有利になる場合があるとされています。希望する職種の求人条件や、求められる実務経験も確認しましょう。
受験料だけでなく、教材費、学習時間、会場までの移動費、登録料まで含めて負担を見積もることが大切です。2026年度は受験料がタイプによって異なるため、自分の受験計画に合う区分を選びます。
資格の学びを仕事や暮らしに生かすには
試験で得た知識は、住宅や店舗の内装提案だけでなく、家具・照明・カーテン・住宅設備を選ぶ場面にも応用できます。ただし、資格の知識だけで実務が完結するわけではなく、顧客の要望を聞き取る力や、施工・販売など各分野との連携も必要です。
暮らしに生かす場合は、見た目だけでなく、動線、収納、採光、手入れのしやすさ、予算とのバランスを考える習慣につながります。学習内容を自宅の模様替えや家具選びで試すと、知識を実感しやすくなります。
| 項目 | 試験で身につける視点 | 実務・暮らしでの活用例 |
|---|---|---|
| 計画 | 要望や条件を整理して空間を考える | 家族構成や生活動線に合う配置を検討する |
| エレメント | 家具・照明・カーテンなどの特徴を理解する | 用途や雰囲気、メンテナンス性を比べて選ぶ |
| 構造・設備 | 建物や設備の基本を把握する | 施工条件や安全性を確認して提案する |
| 表現 | 考えた内容を図面や文章で伝える | 家族や顧客と完成イメージを共有する |

申し込みや対策で見落としやすい注意点
受験日、申込期間、試験地、受験料は年度ごとに変更される可能性があります。ここで示している日程や金額は2026年度の公式受験概要に基づくため、申し込み前には必ず最新の案内を確認してください。
2026年度の受験料は、一次・二次を同一年度に受ける基本タイプが14,850円、一次試験のみの先取りタイプが11,550円、一次免除で二次試験のみを受けるタイプが11,550円です。基本タイプは一次不合格で二次を受けられなくなっても、一部返金はありません。
一次試験のみの合格者は、次年度から3年間、申請によって一次試験の免除を受け、二次試験のみ受験できます。免除期間を過ぎると、再び一次試験から受ける必要があります。初回登録料は2026年度で14,300円です。
対策では、協会が公開する前年度の試験問題、解答例、問題解説を活用できます。公開は閲覧のみで、正答や妥当解は公開されない点に注意しましょう。
受験前に確認しておきたいこと
受験前に最も大切なのは、一次試験と二次試験のどちらを、いつ受けるかを明確にすることです。初めて受ける場合は、同一年度に両方へ申し込む方法だけでなく、一次試験を先に受ける方法もあります。
勉強を始める前に、公式の受験概要で日程、受験地、試験方式、費用、受験区分を確認しましょう。二次試験を見据えるなら、一次試験の知識学習と並行して、図面表現や文章で提案する練習時間も確保します。
よくある質問
最初に、受験する年度の公式概要で受験資格、試験日、申込期間、試験地、受験料、試験方式を確認しましょう。一次試験は受験資格の制限が少ない一方、二次試験には過去3年以内の一次試験合格が必要です。合格後の資格者登録と初回登録料も、あらかじめ確認しておくと安心です。
住まいやインテリアに関心があり、家具や素材、設備、法規などを体系的に学びたい人に向いています。住宅・家具・建材・内装などの仕事で知識を生かせる可能性もありますが、資格取得が就職や収入を保証するものではありません。仕事内容や求人条件と、自分の学習時間・目的を照らし合わせて判断してください。
年度ごとの変更を確認せず、古い日程や受験料を前提に計画しないことが大切です。また、一次試験の知識だけで二次試験に対応できるとは限らないため、プレゼンテーションと論文の練習も必要です。公式公開の過去問題は参考になりますが、正答や妥当解が公開されない点も踏まえて活用しましょう。
まとめ
インテリアコーディネーター試験は、一次試験で幅広い基礎知識を確認し、二次試験でインテリア計画を提案する力を問う構成です。受験資格の確認、試験区分の選択、費用と学習時間の見積もりを先に行うと、無理のない準備計画を立てやすくなります。
2026年度の情報は、試験日や受験料を決める際の参考として扱い、申し込み前には必ず最新の公式案内を確認してください。合格後は資格者登録が必要であることも踏まえ、自分の目的に資格取得が合うかを考えてから行動に移しましょう。
参考にした情報
- 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/examination/ic/overview/ - 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/examination/ic/apply/ - 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/examination-ic/ - 厚生労働省『job tag(職業情報提供サイト)』
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/338 - 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/assets-before/examination/ic/overview/pdf/IC_ex_guide.pdf - 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/examination/ic/other/ - 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/assets-before/examination/ic/apply/pdf/IC_exreq.pdf - 公益社団法人インテリア産業協会
https://www.interior.or.jp/examination/



