会社員がインテリア副業を始めるときに確認したいこと
インテリアの知識を生かした副業は、オンライン相談や家具・照明の選定、部屋のプランニングなど、会社員でも取り組みやすい仕事があります。
ただし、始めやすさだけで判断すると、勤務先とのルール、税務、顧客との契約、対応時間の確保でつまずくことがあります。まずは業務の範囲と働き方を具体化し、無理なく続けられる条件を確認することが大切です。
- 勤務先の就業規則・雇用契約・副業届出制度を確認する
- 資格の有無と、実際に提供する業務の範囲を分けて考える
- 所得や経費を記録し、必要に応じて確定申告の準備をする

会社員がインテリア副業を始める前に押さえたい基本
会社員がインテリア分野で副業をする場合、勤務先の仕事を続けながら、住空間に関する相談や商品選び、コーディネート提案などを有料で提供する働き方が考えられます。対面だけでなく、オンラインで完結するサービスもあります。
一方で、インテリアコーディネーター資格を取得したからといって、すべての関連業務を自由に請け負えるわけではありません。資格名の使い方や、設計・工事監理などを含む業務の法的要件は、提供範囲に応じて個別に確認が必要です。
最初に確認したいのは、勤務先の就業規則、雇用契約、副業届出制度です。厚生労働省のモデル就業規則には勤務時間外の副業を認める例がありますが、労務提供への支障、秘密情報の漏えい、信用毀損、競業による利益侵害などを理由に禁止・制限できる場合があります。実際の扱いは会社ごとに異なります。
副業として知っておきたい仕事の進め方と条件
副業の内容は、資格を生かす仕事と、資格がなくても経験や知識を生かせる仕事に分けて考えると整理しやすくなります。依頼者の要望を聞き、暮らし方や予算に合わせて選択肢を示す力が基本になります。
- オンラインでのインテリア相談や模様替えのアドバイス
- 家具、照明、カーテン、収納用品などの商品選定
- 部屋の寸法や生活動線を踏まえたコーディネート提案
- 家具店や工務店などから受ける資料作成・提案補助
- SNSやウェブサイトでの事例紹介、相談サービスの集客

自分に合う働き方かを見極めるチェックポイント
向いているかを判断するときは、インテリアが好きかだけでなく、相談を聞く時間、提案をまとめる作業、顧客との連絡を継続できるかを見ます。平日の夜や休日に対応するなら、本業や家庭とのバランスも具体的に想定しましょう。
また、売上の見込みだけでなく、資料作成ソフト、撮影・通信環境、移動費、サンプル購入費などの負担も確認します。小さく試し、実際にかかる時間と費用を記録してから、サービス内容や料金を調整すると判断しやすくなります。
資格取得を目指す場合、インテリアコーディネーター試験は年齢、性別、国籍、学歴、職業、経験を問わず受験できます。2026年度は一次試験がCBT方式で、9月15日から10月15日まで全国のテストセンターで実施予定です。受験料や登録料も含め、学習時間と費用を本業との予定に照らして考えます。
インテリアの知識を副業と日々の暮らしに活かす方法
提供方法によって、必要な準備や負担は変わります。自分で個人顧客から依頼を受ける場合と、企業から業務委託を受ける場合では、契約、集客、請求、責任の持ち方が異なります。
| 働き方 | 主な業務 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 個人顧客向け | 相談、商品選定、部屋の提案 | 料金、納品物、修正回数、キャンセル条件、個人情報の扱い |
| 企業からの業務委託 | 提案資料作成、接客補助、コーディネート業務 | 業務範囲、報酬、支払期日、秘密保持、競業の有無 |
| オンライン中心 | ビデオ通話、図面や写真を使った提案 | 通信環境、資料の受け渡し、対応時間、画面共有の方法 |
| 対面中心 | 訪問相談、採寸、店舗同行など | 移動時間、交通費、事故時の対応、訪問先での責任範囲 |

始める前に確認したい注意点と誤解
副業を始めるときは、売上だけでなく、税金、契約、情報管理まで含めて準備します。個人顧客に直接請求する場合は、料金、業務範囲、納品物、修正回数、キャンセル・返金、購入代行の有無を事前に書面または電磁的方法で明確にしておくと、認識違いを防ぎやすくなります。
判断に迷ったときに確認したいポイント
インテリアコーディネーター資格は、公益社団法人インテリア産業協会が実施する試験です。2026年度の受験料は、一次・二次の基本タイプが14,850円、一次のみまたは一次免除で二次のみが11,550円と案内されています。
一次試験だけに合格した場合は、次年度から3年間、免除申請により二次試験のみを受験できます。
資格がなくても、相談や商品選定など一定のサービスを提供できる場合はありますが、資格名の表示や業務範囲は慎重に確認しましょう。建築設計、工事監理、施工契約まで扱う場合は、別の法的要件が関係する可能性があります。
企業から業務委託を受けるときは、口頭の合意だけで始めず、業務内容、報酬、支払期日を記録に残します。フリーランス法の適用対象となる取引では、発注者に条件明示の義務がありますが、対象かどうかは当事者の属性や取引形態で決まります。
よくある質問
まず勤務先の就業規則、雇用契約、副業届出制度を確認します。競業や秘密情報の扱い、勤務時間への影響も確認したうえで、提供する業務、対応時間、料金、契約条件を決めます。税務面では、売上と経費を分けて記録し、所得がどの程度になるかを把握しておくことも重要です。
インテリアへの関心に加え、相手の要望を聞いて提案にまとめる力があり、本業や家庭と両立できる時間を確保できる人に向いています。オンライン対応や資料作成を負担に感じにくいこと、少額から試して改善できることも大切な条件です。
勤務先のルールを確認せず始めないこと、業務範囲や料金を曖昧にしないこと、売上と所得を混同しないことが基本です。顧客との契約条件を残し、個人情報や会社の秘密情報を適切に管理しましょう。専門的な設計・工事関連業務を含める場合は、資格や許認可の要否を専門窓口に確認してください。
まとめ
インテリアの副業は、会社員としての経験を保ちながら、提案力や顧客対応力を試せる選択肢です。ただし、始める前に勤務先のルール、業務範囲、契約、税務を確認しなければ、後から修正が難しくなることがあります。
まずは対応できる時間とサービス内容を決め、オンライン相談や資料作成など小さな範囲から実績を積む方法が現実的です。資格取得を目指す場合も、試験日程や費用を本業との予定に合わせて計画しましょう。
カーテンに特化した提案力を磨きたい場合は、カーテンカウンセラーという民間の学習・認定制度を選択肢として調べることもできます。公的資格や広く認知された資格とは限らないため、運営団体や認定内容を確認して判断してください。
参考にした情報
- 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192188.html - 国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2025/01/1_06.htm - 消費者契約法 | 消費者庁
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_system/consumer_contract_act/ - 厚生労働省
https://jsite.mhlw.go.jp/hyogo-roudoukyoku/content/contents/001215755.pdf - 国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/shinkoku/tebiki/2020/kisairei/sp/pdf/03.pdf - 国税庁
https://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/campaign/r8/Jan/02.htm - 厚生労働省
https://www.check-roudou.mhlw.go.jp/study/roudousya_fukugyoutokengyou.html - 国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1500.htm



