「集中できない在宅ワーク空間」が変わった。色で整える“仕事モードのスイッチ”

カーテン処方事例 Case 03

■ クライアントプロフィール

  • 年齢・性別:30代後半・男性
  • 職業:IT系会社員(在宅勤務メイン)
  • 家族構成:妻と二人暮らし(2LDKマンション)
  • お悩み:「自宅のワークスペースで集中力が続かず、やる気が出ない。ダラダラしてしまう。」

■ テレワーク時代の新たな悩み──「家なのに仕事がはかどらない」

コロナ禍以降、多くの人が経験したテレワーク。
クライアントのTさんもその一人で、ほぼ毎日、自宅の一角で仕事をしていました。

ところが、仕事に取りかかるまでに時間がかかったり、
気が散って集中力が持続しなかったり…
環境は整っているはずなのに、成果が出づらい日々が続いていたそうです。

「デスクもモニターも照明も揃えているのに、
なぜか“集中ゾーン”に入れないんです。
気がついたらスマホを触っていたり、休憩が長くなったり…」

一見すると快適な空間でも、なぜ“仕事脳”にならないのか?
私たちはTさんの五行バランスから、その理由を読み解きました。

■ 診断結果:「水」と「木」が強く、「金」と「火」が不足

Tさんの命式とワークスペースの空間構成から読み取れた五行バランスは、
「水(静けさ・内向性)」と「木(拡散・柔軟性)」が優位で、
「金(整理・集中・構造)」と「火(エネルギー・やる気)」が不足している状態。

木:3
火:0
土:2
金:0
水:3

このバランスは、リラックスやアイデア出しには向く一方で、集中・収束・決断には不向きという特徴があります。

実際、Tさんの空間は木目調のフローリングとグリーン系のカーテン、
観葉植物が多く置かれた癒し系のインテリア。

心は落ち着くけれど、仕事モードにはならない“ゆるさ”が漂っていました。

■ カーテン処方:「金」と「火」のエネルギーを“意識的に”取り入れる

五行バランスと集中力の関係性を踏まえ、以下のようなカーテン処方を提案しました。

①「金」の要素で、集中力と秩序をプラス

白・グレーのロールスクリーン+無地デザイン

「金」は、構造・切り替え・集中・整理といったエネルギーを持ちます。
そのため、金のエネルギーが不足すると、気持ちが散漫になり、目的意識がブレやすくなる傾向があります。

今回の提案では、従来のグリーンカーテンを撤去し、
スッキリとした無地のロールスクリーン(白+ライトグレー)に変更。

素材はマットで光を柔らかく通しながらも、余分な情報を遮断する“空間の区切り”を演出しました。

カーテンを開閉する動作自体が、「仕事スイッチ」のトリガーになる効果も狙っています。

②「火」のエネルギーで、やる気と行動力を補う

オレンジのアクセントラインをワンポイントで追加

「火」のエネルギーは、熱量・感情・行動・表現力などを司る要素。
金だけでは“静かすぎる”空間になりがちなため、
ワンポイントの“温色アクセント”で、やる気を刺激する設計にしました。

具体的には、ロールスクリーンの縁部分に
オレンジベースのラインを縫い込み、視線に入る場所に配置

主張しすぎず、でも確かに“活力”を感じる色使いです。

また、同じ色を使った文房具やデスクマットも取り入れ、
空間全体に火の要素を滲ませる工夫も行いました。

■ 結果:空間が変われば、仕事効率も変わる

施工から1ヶ月後、Tさんに再ヒアリングを行ったところ、次のような声が返ってきました。

「驚くほど、集中できるようになりました。
仕事開始のスイッチが入るのが早くなって、
一日の作業量が明らかに増えました。
気が散りにくくなったことで、夜の疲労感も少ないです。」

加えて、仕事のON/OFFが明確になったことで、
家族との時間も以前より質の良いものになったと話してくれました。

■ この事例からの学び

課題在宅オフィスでの集中力不足
五行バランス水・木が強く、金・火が不足
処方内容無地グレー系ロールスクリーン+オレンジのライン
効果集中力・作業効率の向上/時間管理の明確化

🧠 環境が心を整え、心が成果を生む

仕事の質やスピードは、能力や努力だけで決まるものではありません。
「どんな空間で、どんな気の流れの中にいるか」が、思っている以上に大きな影響を及ぼします。

カーテンはその“気の流れ”を調整する、数少ないインテリア要素のひとつ。
だからこそ、空間の目的に合わせた「処方」が必要です。

集中・決断・やる気——
そんな仕事モードを引き出したいなら、
「火」と「金」のバランスを整えたカーテン選びが効果的です。