「なんだか落ち着くね」と言われる空間は、計算された“気のバランス”でできている

カーテン処方事例 Case 06
■ クライアントプロフィール
- 年齢・性別:30代・女性
- 職種:個人サロン経営(アロマ+整体)
- お悩み:「空間にこだわっているつもりなのに、“癒されない”と言われることがある。カーテンだけ浮いていて、統一感がないのが気になっている。」
■ 視覚の“違和感”が、感覚の信頼を壊していた
Mさんのサロンは、自宅の一室を利用した女性専用のプライベート空間。
白を基調にした清潔感ある内装、ウッド調の家具、アロマの香り…。
要素だけを見れば「癒しの空間」そのもの。
けれど、彼女自身がどこか「しっくりきていない」と感じていたのは、
施術ベッドの奥にある大きな窓に吊るされた、鮮やかなラベンダーカラーのカーテンでした。
お客様からは「ちょっと冷たい印象」「病院っぽい」といった声もちらほら。
Mさんの感性と空間のエネルギーが“ズレている”ことが、空間全体の雰囲気に影響していたのです。
■ 五行診断:「水」と「金」が過剰、「火」と「土」が不足
サロン内の五行エネルギーを可視化したところ、以下のようなバランスが判明しました。
木:1
火:0
土:0
金:3
水:4
- 過剰:水(金)= 静けさ・冷静・分析・白・グレー・寒色
- 不足:火= 親しみ・温もり・安心感・オレンジ・ピンク
- 不足:土= 安定・身体性・居場所感・ベージュ・黄土
これは、「清潔感」はあるが「親密感」や「ぬくもり」が希薄な空間の典型的なエネルギー構成。
初対面のお客様にとっては、「きれいだけど、ちょっと緊張する場所」と感じられていたのです。
■ カーテン処方:「信頼」「安心」「心の解放」を促す布選びへ
① 火のエネルギーで「距離を縮める」
→ 淡いピンクベージュのドレープカーテンへ変更
火の要素を取り入れることで、心の緊張が解け、リラックスしやすい空気感を作ります。
特に初対面のサロンでは、「この人に身体を預けても大丈夫」と思える安心感が重要。
選んだのは、やわらかい光沢のあるピンクベージュのドレープカーテン。
白い壁と自然に溶け合いながらも、柔らかく視界に残る優しさを演出します。
② 土のエネルギーで「身体を預けられる安定感」を演出
→ 厚手の素材+マットな質感を採用
視覚的な重みや触感の“ぬくもり”は、身体が「安心して力を抜ける空間」を感じる鍵。
今回は、麻混の厚手カーテンで“包み込まれるような落ち着き”を演出。
カーテンのボリューム感が壁面に安定感を与え、
身体の緊張と同時に「ここにいていい」という許容感が広がります。
③ 「静けさ」から「回復」へ──エネルギーの循環をデザイン
→ 閉じる空間から“満たされる空間”へ変化
過剰だった水と金は、冷静・静寂を作る一方で、長く滞在すると「冷え」をもたらします。
火と土の補填により、空間は「回復」「循環」へと意図的に動き始めました。
施術を受けながら、
「はぁ…」と深く息を吐ける。
「なんだか今日、落ち着くなぁ」と言ってもらえる。
その“体感”の裏側に、カーテンの処方がしっかりと機能していたのです。
■ 結果:「なんか、ここって癒されるよね」と言われるように
処方から数週間後、Mさんからは嬉しいご報告が。
「カーテンを変えてから、お客様の第一声が変わったんです。
“落ち着きますね”とか、“やさしい感じ”とか。
以前は『静かですね』とか『白くて清潔』が多かったのに…
自分の空間なのに、今の方が“私らしい”って思えるようになりました。」
サロンは施術だけではなく、空間が「エネルギーの共鳴」を起こす場所です。
だからこそ、カーテンという一見小さな要素が、大きな信頼につながるのです。
■ この事例からの学び
| 課題 | 空間に“冷たさ”があり、親密さ・安心感が得られない |
|---|---|
| 五行バランス | 水・金が過剰/火・土が不足 |
| 処方内容 | ピンクベージュの厚手カーテン/麻混素材/マットな質感 |
| 効果 | 「ここに来ると安心する」と言われる/初対面でも距離が縮まる |
🧘♀️ 空間は「触れないけれど伝わる信頼ツール」
目に見えない“空気感”は、言葉よりも早く、お客様の心に届きます。
- 緊張する場所か
- 話しやすい空気か
- 身体が安心できるか
これらすべてを左右するのが、「空間の五行バランス」なのです。
カーテンは、サロンの信頼を支える「布のカウンセラー」。
あなたの空間も、たった一つの布選びで、劇的に変わります。

